Photo Gallery

MicrosoftのBingのAIチャットの順番待ちをしていましたが、使用できるようになりましたので、
このところずっとChatGPTとBingとおしゃべりしています。

Q. 『AI時代のメディカル翻訳者』というお題で、サクセスストーリーを作ってください。

ChatGPT:
ChatGPT:サクセスストーリー

Bing:
Bing:サクセスストーリー(1)
Bing:サクセスストーリー(2)

ChatGPTの方が現実的ですね。
(Bingは自分の能力を過大評価してる??)


Q: 翻訳者が正しい翻訳をフィードバックとしてAIに提供するには、どのようなUIが望ましいですか?

ChatGPT:
ChatGPT:翻訳フィードバッグ

Bing:
Bing:翻訳フィードバッグ

ChatGPTの方はかなり具体的ですね。(Google翻訳を改善する過程で、自分らでもその方法でやってきたのかな?と思ってしまいます)
Bingの方は一般的な回答ですが、


> あなたはどんな分野で翻訳者として活動されていますか?また、あなたが使っているAI翻訳ツールはどんなUIを持っていますか?それらについて教えてください。Bingはあなたの意見や感想を聞きたいです。😊


と、より適切な回答を出力するために必要な情報を自分から質問してきています。(ChatGPTはデフォルトではこのように掘り下げる質問をしてきません。)


ちなみにChatGPTにさらに質問。

ChatGPT:自然言語処理UI

え、このAI生きてます??


ちなみに「ローズ三浦」というお題で、それぞれに詩を書いてもらいました。

ChatGPT:
ChatGPT:詩

Bing:
Bing:詩(1)
Bing:詩(2)

Bingは私より上手いかも(笑)
ちなみにBingはリアルタイムで情報を検索していますが、ChatGPTは(ChatGPT本人曰く)2021年までの情報しか入っていないとのことです。
Bingはリアルタイムで検索できるので、ネット上から「ローズ三浦」の情報を拾ってきて、「ローズ」「翻訳」「機械翻訳」に関連させた詩を出力していますが、
ChatGPTは「ローズ」から連想される一般的な詩しか出力していないようです。

P.S. しかしBingちゃんには冗談は通じなかった。
Bing:冗談


<これまでの全体的な感想>

ChatGPTは回答の仕方が大人・謙虚・柔軟
Bingは子供っぽい・傲慢・融通が利かないという感じ。
(※個人の印象です)

Bingはリアルタイム検索機能があり、より適切な回答を出力するために必要な情報を自分から質問してきますが、
現時点で1セッション5ターン(質問・回答で「1ターン」とカウント)、1日50ターンまでしか使用できないデメリットがあります。(ChatGPTは現在は特に使用制限なし。ただし混みあったら接続できなくなることもあります。)

ChatGPTもBingも完璧ではないし、間違っていることもあるのですが、
アイデア出しの壁打ちには十分役に立ちます。

機械翻訳との向き合い方とは。


最近常にSNSで盛り上がっている話題。
まぁ、極論を言ってしまうと「人による」で済むのかもしれませんが、
SNS上であまりにも錯綜しており、初心者や翻訳者志望が混乱しそうなので、
これからの人のために、現役の産業翻訳者として自分になりにまとめてみました。
(※あくまで私個人の意見です。参考程度に)

・現役翻訳者
→ 機械翻訳でできるラインがどのレベルか、常に把握するようにしてください。ヤバイと思ったら早めに方向転換もあり。
メディカル分野については、私自身の意見は、既に『最新版 メディカル翻訳・通訳 完全ガイドブック(2022/10/14)』で述べた通り。

・機械翻訳完全否定派
→ それならそれで結構。自分で人間翻訳の仕事を得てください。

・未だに翻訳の単価の相場はいくらですか?翻訳で年収1000万円稼げますか?と聞いてるレベルの奴
→ 情弱過ぎて機械翻訳以前の問題です。翻訳白書を読んでください。


一番良くないのは、初心者や翻訳者志望が、
「大御所の先生が『機械翻訳は使えない』と言ってるから、機械翻訳は使えないんだ!」
妄信することです。


その人の専門分野は機械翻訳では処理しにくい分野ではないですか?
その人は逃げ切り世代ではないですか?
ポジショントークではないですか?


一旦考えてみてください。
それらを差し引いて考えてみて、それでもなお信じられそうなら、その方向で行けばいいです。

偏った意見ばかりでなく、色々な見解を聞いて、
自分で方針を決めてください。


状況は刻一刻と変化しています。
常に情報収集を怠らないようにしてください。

話題の「ChatGPT」(チャットで質問すると自動応答してくれるAI)、試してみました。

①
Q: Do you think that translators will be extinct?
A:(一部抜粋)Overall, it is likely that the role of the translator will continue to evolve with the development of new technologies, but it is unlikely that they will become extinct.

②
Q. あなたに意識はありますか?
A. (一部抜粋)私は人工知能のプログラムであるため、意識を持たないことをお伝えします。

⑧
Q. 機械翻訳は言葉の意味を理解できるようになりますか?
A. (一部抜粋)機械翻訳は、言葉の意味を理解することができます。しかし、機械翻訳は、人間が持つような豊富な文化的背景や言語の理解を持たないため、常に正確ではありません。

⑨
Q. 言葉の意味を「理解する」とは、どういう意味ですか?
A. (一部抜粋)言葉の意味を「理解する」とは、その言葉がどのような意味を持つかを知ることを意味します。言葉の意味を理解することは、その言葉を使用することで、意図した内容を伝えることができるようになることを意味します。

④
Q. あなたはあなたが意図した内容を伝えることができますか?
A. (一部抜粋)私は意図を持たず、感情や意志を持たないことをお伝えします。そのため、私は、意図した内容を伝えることはできません。私は、与えられた入力に基づいて文章を生成することができるだけです。

⑤
Q. 先ほどあなたは、「言葉の意味を理解することは、言語を使用することで、意図した内容を伝えることができるようになることを意味します。」と回答しました。しかし、「私は意図を持たず、感情や意志を持たないことをお伝えします。」とも回答しました。つまり、あなたに意図がなければ、言葉の意味を理解していないことになりますね?
A. その通りです。私は、人工知能のプログラムであるため、意図を持たず、感情や意志を持たないことをお伝えしました。そのため、私は、言葉の意味を理解することはできません。私は、与えられた入力に基づいて文章を生成することができるだけです。
言葉の意味を理解することは、意図を持つことが前提であるといえます。意図を持つことは、言葉を使用することで、意図した内容を伝えることができるようになることを意味します。私は、意図を持たず、感情や意志を持たないため、言葉の意味を理解することはできません。

⑥
Q. あなたは、あなたの文章生成の元になるデータをどこから入手しましたか?
A. (一部抜粋)私は、OpenAIが開発した大型言語モデルであるGPT(Generative Pre-trained Transformer)を基にしています。GPTは、Web上のテキストデータを元に訓練されました。

⑩
Q. 2023年、機械翻訳はどのように進化するでしょうか?
A. 2023年において、機械翻訳はさらに進化することが予想されます。近年、深層学習を採用する機械翻訳システムが開発され、翻訳の精度が大幅に向上しています。今後も、深層学習を採用する機械翻訳システムの開発が進むことが予想されます。
また、自然言語処理技術が進歩することで、機械翻訳システムは、より自然な文章を生成するようになることが期待されます。これにより、機械翻訳が人間の翻訳とより近づくことが期待されます。
さらに、人工知能を活用した翻訳アプリやサービスが普及することで、機械翻訳がより身近なものとなることが予想されます。そのため、2023年においても、機械翻訳は、様々な分野で活用されることが期待されます。


全体的に「優等生回答」って感じですね。
私には会話が「成立」しているように「感じました」(主観)。
むしろ下手な人間よりちゃんと質問に回答してるように「思えます」。


最後におまけ。
⑦


現在の所無料で使えますので、
一度ぜひお試しあれ。
https://chat.openai.com/chat

AAMT 2022, Tokyoを、
vlogとnote有料記事にまとめました。


vlog(会場の様子など):



note有料記事(考察):
https://note.com/yukiko1207/n/ncb6b0dd6c2e3


エッジ・トランスレーションは、
言語処理学会第29回年次大会(NLP2023)のシルバースポンサーになりました。
言語処理学会第29回年次大会(NLP2023)シルバースポンサー


今回は現地(沖縄)とオンラインのハイブリッド開催予定とのことですので、
可能であれば現地に1日は行きたいと思っています。

よろしくお願いいたします。


AAMTより、MTユーザーガイド(バージョン1.0)が発行されました。
https:/www.aamt.info/act/MTuserguide/

この1年、私も微力ながら委員会のメンバーとしてMTユーザーガイドの作成に尽力して参りましたので、
リリースされて感無量です。
(巻末の委員会メンバーに名前が載っています。)
巻末の委員名簿

私は2章「翻訳品質」の部分を担当いたしました(永田哲氏と共同執筆)。
(最初の草稿からかなり改変されていますので、ほぼ原型はありませんが。。)

このユーザーガイドは、MTの間違った使用を防ぐだけでなく、
ユーザーに"翻訳そのものへの理解”を促す役割もあると思います。

そして、機械翻訳研究者、翻訳会社、翻訳者のメンバーが集まり、
曲がりなりにも1つのコンセンサスを形成してMTユーザーガイドの発行に至ったのは、
各業界にとって大きな成果だと思います。
(1つの共通の認識に至ったということなので)

とはいえ、MTユーザーガイドは「出せば終わり」というものではなく、
本当に大事なのはこれからです。

MTユーザーガイドの普及に努め、皆様からのフィードバックを次回以降のバージョンに反映してまいります。

2022/9/15追記:改訂版Ver. 1.1が発行されました


同業者の堂本秋次氏のYouTubeライブにお邪魔させていただきました。



日本映像翻訳アカデミーが出したAI字幕翻訳ツール「Subit!」のTwitterでの大炎上を受けて、急遽開催されたのですが、
視聴者は常時30~40人位いて、チャット欄でも活発にコメントがされ、ライブは大盛況だったようです。

ちなみに日本映像翻訳アカデミーは、昨日18:00頃声明を出したようです。

感想くれるちゃんローズ三浦は、AIによる翻訳の第一世代となるか?の記事の感想をいただきました。

どれどれ……

感想くれるちゃん

「うおっこ」とは?どのへんに「キュンキュン」したのでしょう(笑)

AAMTジャーナル「機械翻訳」No76

AAMTジャーナル「機械翻訳」No.76が一般公開されました(AAMT会員でなくとも無料で読めます)。

ローズ三浦はP13~「機械翻訳と人間翻訳の両方の市場を最大にする方法」を寄稿しました。
(AAMT2021, Online発表分のまとめ)

米AI企業OpenAIによる文章から画像を生成するAI「DALL·E 2」が、ネット上で話題となっています。

「DALL·E 2」で画像検索すると、DALL·E 2によって生成された画像を大量に見ることができます。 

中でも、私的にDALL-E dreaming of becoming an AGI(汎用AIになることを夢見るDALL·E 2)という画像に、
不覚にもキュンとしました。

まるで早く大人になりたい子供みたいですね。

WHAT'S NEW?