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昨日はJTF関西セミナーでした。

講師は沢井昭司氏。
同氏はアスカさんのMedi Patの講師でもあります。

(略歴)東京大学理学部・生物学科卒業後、京都大学大学院・理学研究科博士課程修了。その後ドイツ・ケルン大学、アメリカ・ニューヨーク大学に留学後、東京大学医科科学研究所・助手を経て、2001年5月より一色国際特許業務法人で特許実務・特許翻訳に携わる。・・・

やたら高学歴。

知財って、高学歴の人多いんよね。

その理由は、
知的水準が高くないと特許の内容自体が理解できないし、
法律的な頭の良さ(特許の範囲をなるべく広くし、かつ確実に守れるようにする)も必要となるからじゃないかな。

〇セミナー〇

今回のセミナーは、
医薬→特許よりも、
特許→医薬の人が多かったせいか、
いつもと違う顔ぶれ。

普段は女性の方が圧倒的に多い(セミナーによるが、8割くらい?)のに
今回はむしろ男性の方がやや多かった(6割くらい)。

一言で言うと、
技術者目線で見た医薬特許の翻訳に必要な要素
という感じ。
具体的な訳し方ではなく、『考え方』についてです。

特許翻訳に求められるのは、
弁理士が要望する特許の範囲を正確に把握し
それを別の言語に正確に反映させること

のようです。

というか、求められる難易度が高すぎて、
正直弁理士が英語覚えた方が早い感じですw

一番目からウロコだった情報は、
記載された事項の範囲さえ変わらなければ(『新規事項』がなければ)、
極論を言えば誤訳もOK

ということ。

他にも技術的違いによる訳語の違い(例:bind、conjugate)、
言葉の上位・下位概念によって特許の範囲が変わる(例:milk、cow's milk)
など。

特許の仕組みは、特許事務所の内部で働かないとなかなかわからないということですが、
同氏によりますと、フリーランスの翻訳者は中間処理の翻訳をすることによって、それを伺い知ることができるとのことです。
拒絶理由を知ることができるため、拒絶されないためにはどういうところに気を付けるべきかがわかる)

〇懇親会〇

料理@リナーシェ

おしゃんてぃ~~(゚∀゚)♪
お料理もお酒もおいしかったよ~ん。

私の周りの席の方々は、すでに別の分野の特許翻訳をバリバリされており、医薬分野にも入ろうとしている方が多かったです。
隣の席の方と、初対面にも関わらず異常に盛り上がってしまいましたw

その後の二次会では、最初は皆談笑していましたが、
途中でセミナー資料を開いてペンを持ちはじめ、
勉強会と化したw

お酒の後に勉強ってwww

あ、私はテキーラにやられていた(※コーラ割り)
ので、
傍で聞いているので精一杯でしたがwww

〇全体的な感想〇

特許翻訳自体というより、
特許のルールが言葉遊びみたいでおもしろいと感じました。

興味はあるものの、筆者にとっては、
英語の問題というより、
知的水準が医薬特許の翻訳に必要な基準に達していないために
かなり困難である可能性が高いですwww

さて、以前書いたアスカさんの医薬特許翻訳講座・Medi Pat(大阪会場)についてですが、
今日見たら、
なんと

定員に達したため申込み受付は終了しました。

と書かれているではないか!!!

アーーーーッ!!!!( ゜Д゜)

「申込締切は6月初だからまだ時間あるし、もうちょっと検討しよう」
と思っていたら、このていたらく。

というか、医薬特許できなくても別に支障はないけどな。(仕事は十分あるので。)
筆者にとって医薬特許は、preferred, but not requiredという感じである。

しかし今回のことで、

“まだ時間があるからと余裕をかましていたら、ライバルに先を越される”

という教訓を得ました。

筆者と同じことを考えてる人が何人もいるってことだなw

今日はILC国際語学センター(大阪校)に、
『バイオと医薬開発、その未来を握るDNAマイクロチップ
~分子生物学と工学の融合~』

の聴講に行ってきました。※大阪校はライブ中継。

前半は、分子遺伝学の基礎。
既に基礎のある人にとっては今更的な内容かも知れませんが、
ド素人の私にとっては、非常に役に立つ内容でした。

というか、
これ、1か月前(=製薬会社のプロジェクト入る前)に知りたかった。

勉強する前に先にテストに出ちゃった感じです。(自力で調べて乗り切ったけれども。)
ま、次回のテスト(=次同じような翻訳内容が来た場合)はもう大丈夫だけどね。

「シーケンス」、「コーディング」など、IT関係の用語も多発。
天然のプログラムの精巧さには恐れ入るわw

後半は、各社がどのような製品(技術)を提供しているか、具体例の紹介。
電機メーカーがその技術を生かして、バイオ分野に進出しているのにはオドロキ。

このままいくと、DNAを調べて病気等を判別するだけじゃなくて、
人為的に人体をプログラミングできる時代も来るんじゃないんだろうかwww

全体的に内容はかなり詰め込まれており、
バイオ特許の導入としてはいいかな、という感じでしたが、
具体的な特許翻訳技術の話(『この技術はこんな風に訳しますよ~~』みたいな)はなかったので、
ちょっと残念。

それを知りたかったら、2時間のセミナーじゃなくて、本チャンのコースに通えってことかなw

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