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最近さすがにフザけ過ぎたのではないか・・・と反省したので、
今日は真面目にいきます。
一応医療関係の翻訳をメインにやっているため、信用にもかかわるので。
(オフィシャルブログでAAやるのは、筆者くらいのものでしょうwww)

☆2014の経験☆

・Tradosを購入。

さっそく案件が来る。値段の元は充分取れる。最初は使い方に手こずったが、慣れると超便利。
担当案件では、前の方々の遺産である「翻訳メモリ」のクオリティが非常に高く、驚く。
というか、自分より遥かに上のクオリティ。「ここはこういう表現するんだ~~」と、普段他の翻訳者の翻訳を見る機会自体あまりないため、いい勉強になった。
ありがたく使わせて頂いたが、逆に自分の翻訳も後の人に使われ続けると思うとプレッシャー。消せない黒歴史になる可能性大www

ちなみにTrados習得は、トレーニング等は受けずこちらのブログを拝見して、
普通に使うのは問題ない程度にはなりました。(全部の機能を理解しているわけではないが)

高橋聡さん、本当にありがとうございますm(_ _)m
おかげでSDLの36000円(税抜)のトレーニングを受けなくて済みましたwww

ってお顔を拝見すると、
アメリアの会員誌で記事を連載されていた方ではありませんかwww
相変わらずこの業界狭いなwww
(というか、Trados自体、そもそも翻訳業界関係者しか使わないがw)

・期日通りにお金を払わない会社がある

今のところ不払いこそないものの、
遅れたことは数回あり。
そもそも支払いサイトが非常に長い(翌々月とか)上に、さらに遅れられたら、
家賃が払えません。。
マジでお願いします。
※今からこの業界に入る方は、実際こういうこともあるので資金に余裕を持ってから独立することをオススメします。

・医療翻訳業界が鬼狭い。
医療機器の会社を派遣切りされた時も、その次決まった外資系製薬会社(派遣)に内定取り消しされた時も、
それ以上ゴネませんでした。
それは、この業界の狭さを知っていたからです。
それを機に専業化。

結果、その半年後にその外資系製薬会社のフリーランス案件が来て笑ったwww

そしてセミナーや翻訳者の集まりなどでは、顔見知りに遭遇しまくり。
むしろ同じメンバーしかいない。

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今年の成果として、

①受注量に依然としてムラがあるものの、翻訳者として食っていけるインフラ(=常に仕事が来る状態にする)を構築しつつあること。

②新規の直クライアント様を数社獲得したこと。


一般的に直接取引が難しいとされる中、直接仕事を下さっているクライアントの皆様、ありがとうございます。
もちろん翻訳会社様にもとても感謝しております!(^-^)
いろいろと業界裏話を暴露しちゃいましたが、
集客ネタ、もしくはツンデレだと思って許してやってくださいwww
もしかすると、将来は翻訳会社同士として、翻訳案件を融通しあう仲になるかもしれないですからwww

とりあえず、専業1年目にしてはよくやった!という感じです。


       
      ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \  このままじゃとても年収1000万の翻訳者に
  |     (__人__)     |  なれそうにないお…
  \     ` ⌒´     /


       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  『文系でも年収1000万円の医療翻訳者 
  |     (__人__)    |  になれた10の方法』ていうノウハウ本
  \     ` ⌒´     /   出して、ウハウハできないお…


       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  だったら単価2倍にすればいいお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /




   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   それだと仕事来なくなるだろ…
  |     ` ⌒´ノ    常識的に考えて…
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \


※世の中の年収1000万の翻訳者の方々は、どうやって単価を上げていったのでしょうか…
  ナゾ…

『洗練を突きつめると簡潔になる』。

この名言はスティーブ・ジョブズ発かと思っていたが、
元ネタはレオナルド・ダ・ヴィンチらしい。

ダヴィンチ凄過ぎだろ。

ジョブスの伝記(日本語版)に、こんな一節がある。

“ジョブズは複雑さを乗り越えたところにあるシンプルさを求めていた。複雑さを無視したシンプルさではないのだ。”『スティーブ・ジョブズ』(訳・井口耕二氏)

ちなみに伝記を読んだ当時は、邦訳をされている井口氏が日本翻訳連盟のエライ人(常務理事)だとは知らなかった。
当時私はまだ翻訳者ではなく、伝記を読んで単純に一読者として日本語上手いなぁと思ったのだが、
やっぱそれなりの地位にいる方だったのね。

話を戻すが、これは筆者が英訳を行う時に常に心がけていることである。

日本語はハッキリ物を言わず遠まわしな表現を好む文化であるため、
文章がやたら冗長で、断定(言い切り)を避けたいためか、必要もないのに「~関連」、「○○等」と付いていたりする。
要点絞ったら文章の長さ半分になるくね?wみたいなこともある。

筆者は、
基本的にこれ以上削ったら意味合いが違ってくるギリギリのラインまで削ってますよwww

というか、筆者の場合元々の思考回路が日本人ぽくないせいか、
英文的な発想にそんなに抵抗がなく、
すんなりと受け入れることができた。

そのせいか、筆者の英訳はノン・ネイティブの割にはおおむね好評である。

「ホンマか!?」
と思った方は、よかったら試してね。

それでも、どうしてもネイティブに翻訳してもらわなきゃイヤ!という方は、
筆者の提携先のネイティブ翻訳者にやってもらいますので、お問い合わせください。

ただし、「ネイティブ=日本人より英訳が上手い」とは限りません。

なぜなら、
元の日本語がメチャメチャわかりにくい
ことがあるんでw(日本人同士ならギリギリ通じる)

※ジョブズの伝記の翻訳者(井口耕二氏)にサインをしてもらった話は、こちら。

筆者は与沢翼氏の商法を肯定するものではございません。
【一部の要素】を自分の商売に活かせる、というスタンスです。

1、“個人”を売る

これは、個人事業主の方には全員あてはまる発想ではないかと。
同氏がおっしゃるように、個人を“ブランド化”するということです。
ブランドというのはある種の『権威』『信頼』であり、
ブランドが付けば、例えば高額セミナーとか講座でも集客できるようになるらしい。

筆者はそのような教育ビジネスには今のところ興味がないが、もっと稼げるようになったらノウハウ本を出す予定。
タイトルは『文系でも年収1000万円の医療翻訳者になれた10の方法』あたりでw
(今は1000万円超えてないけど)

2、ブログ記事を使って集客

人間は「おもしろい・役に立つ、しかも無料」となれば、
自分から検索します。
おもしろいと思えば、別に得がなくてもSNS等を通じて勝手に拡散してくれます。
これ、広告で集客しようとしたらいくらかかることか(笑)

結果、

検索順位が上がる→人の『視界に入る』確立が上がる→訪問してくれる人数が増える→検索順位がさらに上がる

好循環

まずは、無料でおもしろい・役に立つと思って頂ける記事を提供する。
損得ナシで、自分に『興味』を持ってもらいます。
中には、「このブログを書いてる人はどんな人だろう?」HPを訪問してくれる人も出てきます。

3、自分のファンを増やす

多くの人が見てくれれば、そのうち一定数はリピーターになってくれます。
宗教とかもそうだが、『信者』にするまでが大変なのであって、
一回信者にしてしまえば、何でも売れるようになる(与沢氏談)。
ただの河原の石を拾って来て売っても、「病気が治りました!」みたいな(笑)
それは極端な例だが、すでに『信頼関係』を構築しているため、高額なサービスも全くの新規客に比べて格段に提供しやすくなると思う。

但し、これはあくまでも最初の「きっかけ」なのであって、
真のリピーターとなって頂けるかは、結局は実力次第です。

男女関係は、「ホレた方が負け」と言われる。
これは、ビジネスにおいてもまた然り。

翻訳業界の場合で言うと、翻訳会社側から声がかかった場合、
「最低〇〇円からお願いしております。」(←かなり強気の値段設定)
と言えるし、案外その値段が通ったりする。

しかし、翻訳者側から応募すると、
逆に「新規の方は○○円から~」(←めっちゃ安い)
と言われたり。

もちろん、応募者の実力に応じて、言う値段は変わると思われる。

以前会社勤めしていた時には、相手によって卸値を変えていたが、

「みなさんこのお値段ですから」

と言っていた。
これぞ商売のテクw

しかし、実力のある翻訳者が応募した場合は、翻訳会社は
カモがネギしょって来てくれた状態なので翻訳者から応募した場合であっても大喜び、大歓迎されるでしょうw

というか、本当に実力ある人なら、
自分から応募することはあまりないかもしれませんがwww
(言わなくても向こうから勝手に来るので)

翻訳者は、「ホレられる側」になった方が、交渉は圧倒的に有利に進むでしょう。
そして、むしろその駆け引きを楽しむくらいの感じでwww


フリーランス(請負契約)は、労働基準法適用外。
『最低賃金』や『労働時間』の縛りがないため、
極端な話、時給換算200円で24時間働くことになっても、
本人がいいと言えばよいのである。
(その代わり、リーマンと違って仕事を断ることもできる。)

ネット上だと英語1ワード0.1円とかいうのも見たが、翻訳者の平均スピードだと、
それ時給換算20円ですよ。
受けるかどうかは本人の自由だが、よく考えた方がいいと思う。

そこまで極端にはいかなくても、
翻訳会社が顧客から50000円で受注→翻訳者に20000円でやらせる→30000円ピンハネw
みたいなのはよくある。

翻訳者側からしたら、中の人(実際翻訳やってる人)は自分なのに、
ナゼか翻訳会社の方が取り分多い状況というのは
怒りMAXwww

翻訳会社のアコギさを責めることはできるけれども、
それよりも翻訳者側の具体的な対策として、

1、直取引をする
2、実力を上げる
3、いっそ自分がピンハネする側に回る

が挙げられるかと。

1、直取引をする
翻訳会社の取り分を0にでき、丸々自分の収入にできる。いいことばかりのように思えるが、翻訳以外の業務が増えたり(営業、顧客と話詰めるのに時間取られる)、リスクもある(代金回収など)。このあたりのメンドクサイことは、普段翻訳会社が代わりにやってくれてるから、翻訳者は自分の業務に集中できる(=翻訳するだけでよい)のである。それを考えると、翻訳会社側の多少のピンハネは正当なように思える。(それにしても50%以上は取りすぎだと思うがwww)
あと、新規の法人との直取引は、個人の翻訳者にはかなり難しい。(以前勤めていた会社などは別。)
ピンハネされるのがイヤなら、自分で顧客を捕まえるしかないが、
実際にはそれが難しいから翻訳会社に頼らざるを得ないという翻訳者が大半であろう。

筆者はすでに何社か直取引させて頂いており、今後も増やしていく予定である。
営業ツールとしては、HPブログ翻訳者ディレクトリLinkedInなどで、それ経由で結構問い合わせがあったりする。

2、実力を上げる
翻訳会社側が翻訳者に「価値がある」と思えば、多少自分たちの取り分が減ったとしてもこちらの取り分(単価)を上げてくれたり、翻訳者側の言い値が通ったりする。あと、評判が良ければ口コミで仕事が来たり、顧客側からコンタクトしてくれるようになるので、“営業”する必要もなくなる。

3、いっそ自分がピンハネ側に回る
現状の翻訳業界の構造では、最終的に「ピンハネする」か「ピンハネされる」かしかないのかな、と感じる。近年クラウドソーシングサービスが台頭してきているが、それも運営側がマージンを取るため(翻訳会社よりはピンハネ率はかなり低い)、構造的に変わらないのかな、と思う。インターネット上で無料で直取引相手を見つけられるSOHOサイトもあるが、値段が法外に低いものが多く(上記の英語1ワード0.1円とか)、トラブルも多いみたいなので、一般的には信用度は低い。(稀にレア案件をゲットしたこともあるが)

ちなみに筆者は今“両方”の立場ですw(請負も発注もする。)
完全にピンハネ側(=エージェントとなり、自分では翻訳しない)になった方が儲けは大きいかもしれないけれども、
自分自身で翻訳できなくなるのはイヤ。
あくまで筆者の本質は翻訳者です。

番外編だが、筆者はたまに『正社員』の引き合いを頂くこともある。

フリーランスという不安定な立場に身を置いていると、『正社員』というものがなんとも安定したものに思える。

給料は安いかもしれないけれども、少なくとも毎月確実に収入が入ってくる。
毎月「家賃払えるのかなあ・・・」とおびえながら暮らさなくていい。
ミスっても、よっぽどじゃなければ怒られるだけ。クビまではならない。
フリーランスの場合は、次から平気で仕事来なくなる。

それでも筆者は、今のところ『正社員になりたい』とは思わない。

なぜなら、正社員時代に比べ、月収が多い時は(逆に少ない時もあるが)で、
あと、作業途中でチャチャ入れされるのを非常に嫌う(※請負の場合は「指揮命令権」がないので、発注側は請負先に仕事のやり方を指図できない)ためである。


この先どうなるかはわかりませんがwww

この業界って、
結局は実力がある人が生き残っていくんじゃないかな。

自然に淘汰されていく。
それがこの業界のシビアな面であり、
合理的な面でもある。
『入る』より『生き残る』ほうが難しいのである。

一般的な内容の翻訳者は、
すでに飽和状態だろう。

英会話学校とかと一緒で、
参入は比較的簡単だが、競合他社が多いため、
市場の原理で自然と値段が下がり、
お客さんの取り合いになる。

医療分野は、一般的な内容の翻訳よりは参入障壁がかなり高く、
人の生死にかかわるので
「多少間違ってても安けりゃいい」
というものでもないため、
値段も下がりにくい。
しかし、入ったら入ったで高スペックな競合他社と戦うことになる。

翻訳者に限らないが、フリーランスとは、
戦場の最前線に立つ兵士のようなもの。

常に訓練を行い(常にレベルを上げ、弱点は補強)、
武器はメンテナンスし(必要なら最新のソフト入れたりとか)、
状況を見ながら(市場の状況を正しく把握する)、
いつ何が起きても対応できるようにしておく。


翻訳者にとってはキツイ話だが、
これは翻訳者側の慢心や怠慢を防ぐ効果もある。

なぜなら、人間は命がかかってないと必死ではやらないからである。

動物園のまるでやる気のない動物たちと、
サバンナで常に生存競争にさらされている動物たちを比較すれば、
それは一目瞭然である。

最近何件かアブストラクトの英訳をした。
医学論文は和訳は結構経験あるけれど、英訳は和訳に比べるとかなり少ない。
ここから新たなステージの始まり!という感じである。

最終的には世界的に有名なジャーナルにそのまま投稿できるくらいのレベルを目指す。

中には知らない分野もあったため、
英訳以前に日本語でも内容が理解できず、まず
日本語の意味から調べる
ハメになったw

その後、PubMedで、
似たような内容の論文を探して読みまくる。

そして、
その分野でよく使われている表現をパクる
という流れで対応。

翻訳者は経験者優遇の業界であると言われるが、
その理由は、同じような内容を繰り返し翻訳することによって、
統計的に“一般的にどのような表現をするか”を知っており、
そしてそれに慣れているからである。

つまり、それを人為的に行うことで(=その分野の文章を大量にインプットする)、
最短で上達が可能。

お手本としては、The New England Journal of Medicine(NEJM)原語版を自分で訳してみて、
それと日本語版を比較して勉強するのがいいかと思います。

次は(日本語版を英語に訳す→原語版と比較する)にしてみたり。

慣れてきたら、自分なりにもっとわかりやすい表現とか、上手い表現とかを編み出す余裕が出てくると思いますが、
まずはパクるというのが最初の一歩としておすすめです。

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