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南江堂さんが「私の論文が『NEJM』に載ったときの話」無料で配布してくれています。
これ、すごくよい資料です。
南江堂さんありがとうございます!

「日本人による Original Articles が掲載された数は,過去 15 年間に 20 編程度です.」
(The New England Journal of Medicine 日本語アブストラクト監修者・北村 聖教授)

ってめっちゃ少なくない?

そのめっちゃ少ない実際のaccept体験談は、
どのような経路でNEJM掲載に至ったのか、またどのような部分でツッこまれるのか
を知ることができるので、非常に貴重です。

通過率自体かなり低いようであり(NEJM は 1/3 しか査読に回らないとも伺っていたので,cover letter や abstract にも推敲を重ね,私どもの論文の普遍的な意味合いを強調できるように心掛けました.投稿後,最初のレビューが返ってきたとき,reviseであったことに,1/10 に残った喜びより・・・(P13))、
他にも判定法に日本と欧米で差があるために併記を求められたり(「内視鏡的な萎縮度の判定」は欧米では全く知られていない判定法であるために,組織学的な萎縮度を併記すること(P13))、
統計解析の方法が問題となることがあったり(P13他)。

他にもいくつか抜粋。

・「外部の専門家として原稿の評価を依頼されたのは,緑茶の研究者だったと思われます.緑茶にがん予防の効果があると考えて研究をしている専門家にとって,私の論文が一流誌に掲載されると,自分たちの研究の妨げ(研究費の獲得の妨げ)になるのは明らかです.そのため,あまり本質的ではない部分で否定的なコメントを寄せて,原稿が受理されるのを防いだのではないかと推測しています」(P2)

同じ分野の研究者同士のツブし合いがヒドいw

まぁ、翻訳者同士もそういうとこあるけどな・・・
いや、医療分野に関しては、人数が少ないせいかそこまでヒドくはないですw

てか、reviewerって基本無償らしいですね。割合わなくない?

・「よくわが国では基礎研究は活発であるがその後の応用研究・非臨床試験の過程に深い Death Valley(死の谷)があり,seeds の発見が臨床に結び付かないという議論がある.最近 4 年間の日本の主要基礎研究および臨床研究論文数の世界での順位はそれぞれ 4 位および 25 位であり,・・・」(P19)

臨床論文少なくない?
実際に患者さんに直接すぐに役立つ可能性が高いのは、基礎研究より臨床論文の方だと思うんだけど。

そして「論文とは,一定の明快な問を呈示してそれに答えるもの」(P8)という名言が!
筆者も論文の翻訳中に、「で、結局何が言いたいの?」(結論ねーじゃん!)と思うことがある。

翻訳者の私としては(※医者でも研究者でもないただの文系)、
論文の医学的内容の是非や統計とかについてはお手伝いできないので、
せめて英語が悪くてrejectされるという事態を避けるくらいのものである。

全く直されないのは不可能だとしても(専門分野のネイティブが翻訳しても直されるようなので)、
英語面での著者の負荷を最小限に抑えるというのが、
筆者にできる仕事である。

再び大阪産業創造館に行ってきました。

本日は社会保険労務士の小松雅子氏による『人を雇う前に知っておきたい10のコト ~それをやったらブラック起業~』のセミナーです。

人を雇うって給料以外にも保険とか色々お金がかかるらしいことはぼんやりと知っていましたが、
実際どれくらいかかるのかを具体的な数字で示され、
金かかり過ぎやろヽ(`Д´#)ノ
って思いました。

それ考えたら、雇われ時代は文句タラタラだったけれども、
シャチョーは私に給料以外にもこんなにお金使ってくれてたんだ!
とちょっと反省。

例えるなら、

不良が自分が親になって、
親の気持ちがわかって更生した


という感じです。

他にも労働条件通知書について触れてました。
後からモメた時(※被雇用者の退職時が多い)に
「どこにも(書面で)書いてないじゃん」
と言われれば、
裁判になった場合に敗訴する可能性が高くなるので、
ちゃんと最初に明記しておくとか。
だから法律文書ってやたら長くなるんだよね。

また、「ここを〇〇と書くとモメる原因になるから、それを避けるために〇〇のように書く」
など、トラブルを避けるための書き方のコツについてもちょっと言及されてました。

退職時の被雇用者の心境は、たいていの場合
かなりOffensive
であることを、
筆者は経験上よくわかっています。

雇用側になったら、今度は被雇用者に会社をツブされないために
Defense側に回らないといけないんだねw

そのために法律で武装すると。

実際に労働条件通知書を作成する時には、社労士さんに確認してもらった方がいいな。

最近ちょっと遊び過ぎたんで、反省して今日は早朝からお勉強。

DHCの日英メディカルコースは折り返し地点を過ぎて、
今Text4のP28。

レニン・アンジオテンシン系について軽く解説してくれてるけどよくわかんないから、
教えてえろい人(・ω・)

と思ったら、Wikipediaさんを3回読んだらだいたい理解できたわ。

医療翻訳の勉強はこういう勉強の積み重ね

今回の例でいうと、レニン・アンジオテンシン系の作用について書かれており、
レニン・アンジオテンシン系自体の理解を前提として書かれているから、
そもそもレニン・アンジオテンシン系が何か知らないと全く進められないため、
まず単語の意味から調べることになってしまう。
(→調査に時間がかかり過ぎるので、現段階では実務段階ではないと判断する)

しかし、レニン・アンジオテンシン系について知っていたら、
調べるのは翻訳内容だけでよい。
(1から10まで調べないといけない→6から10までで済む
また、生理学の医学書が1冊いるかも
という選択肢も候補に出てくる。

これを積み重ねていくと、徐々に調べる範囲が狭くなっていく(→6から10→7から10、8から10まで調べたらよい)という感じ。

それが『翻訳は専門分野を持った方がよい』と言われる理由なんじゃないかな。


好きな時に好きなだけ仕事をして、
仕事がない時にはシーズンオフに旅行したり、平日の昼間っからお酒を飲んだりする生活が
すでにフツーになってしまっている筆者であるが、

Noblesse Oblige(高貴な者には責任が伴う)という言葉があるが、
Liberté Oblige (自由な者には責任が伴う)とも言えるものがある。

自由=何をやってもいいというわけではない。

例えば納期は絶対であるし、
遊び過ぎて家賃が払えなくなくなっても
すべては自己責任である。

筆者の作業環境は自宅というリラックスできる場所で、
誰にも注意されないため、
怠けやすい。

人に監視・注意をされないと仕事ができない人には、フリーランスは向いていないだろう。

自分できちんと翻訳作業計画を立て、計画通りに作業を進め、
勉強が必要だと思えば人に言われなくても自腹を切ってやる。

事故が起こった場合のために納期にはバッファを入れる、
また、仕事がない時のために貯蓄しておくなど、
リスク管理能力が求められる。

メンタル面で自分を保つことも大事である。
翻訳は孤独で内向きな作業であるため、になりやすい。
特に筆者の場合は独り暮らしであるため、同居人と話して気を紛らわすこともできず、
一旦ネガティブになるとネガティブスパイラルに突入してしまい、
当分抜け出せくなってしまう。

筆者は、常に前向きな精神状態を保つように心がけている。

フリーランスは、自由な半面、
自己管理能力が求められるのである。




翻訳を依頼するエンドユーザーのタイプは、
大まかに2つに分類すると、
①自分では翻訳できない
②自分でも翻訳できるけども、費用対効果を考えて外注

である。

①の場合:
ジャーナル投稿レベルの医学論文、特許や法律文書、そのまま印刷に回せるレベルのものなど。(主に英訳)

②の場合:
量が多い、固有名詞が多くて調査に時間がかかるものなど。

近頃英語ができる人は多いので、
わざわざ外部に翻訳を依頼するというのは、
難易度が高いか、手間がかかるからか、
どちらにしても
ある種のめんどくささがあるためである。
翻訳者は、それを代わりに行う対価としてお金を頂いている部分がある。

簡単なコレポンなどは自分でやる人が多くなってきているためか、
あまり依頼がない。(=難易度的にも手間的にもあまりめんどくさくないから自分でやれる)

依頼が来るのは難易度が高い、時間がかかる、納期がキツイもので
しかもそのレベルは年々上がっていっているのである。

もはや業界全体がブラックスパイラルと言えなくもないw

筆者的には①を対応して何とか生き残るつもりです。

なぜなら、②のエンドユーザーの感覚としては、
翻訳は完全に“手間賃”なので、
できる限り値段を下げようとするからである(自分でもできるからあまり価値を感じない=低付加価値)。

①の場合、難易度が高くなるにつれ料金も上がるが、
料金より質が求められる傾向にある(=高付加価値)。

しかし、①のエンドユーザーはその道のプロであることが多く、
自分では書けないけれども、読んだら良し悪しはわかるので、
わからないことを適当にごまかそうとしてもすぐバレます。

これだけ英語できる人がいる中で、
英語の翻訳でお金を頂こうと思うと、
それなりのことをしないといけないのである。


毎日コツコツ努力するってすごく大事。

『経験』は裏切らないし。

緊急案件が来ても、
『たまに』じゃなくて、
『常に』緊急案件であるために

“緊急”という状況自体に慣れてきて、
落ち着きが出てくる。


また、経験により自分の翻訳スピードを正確に把握しているため、
テンパらなくてもちゃんと計画通りにやれば終わることを知っているからである。

翻訳者の道を登山に例えると、
山頂までの道のりは長いが、
一歩一歩進めていけば、
いつかは辿り着けるはず。


その一歩一歩は決して無駄にはならない。

ただし、それは
ルートが正しい限りである。

ルートが正しいかどうかは、
すでに山頂にいる人に聞くのが一番早くて正確。

山頂にいる人には、
登山中の人が遭遇している問題や疑問は、
すでに自分が通ってきた道なので
対策を『事実』として語れる
のであるが、
今登ってる最中の人には、
『憶測』しかできない。

もちろん、一人一人背景が違うので、
人の体験談をそのままマネすれば山頂に行けるとは限らないが、
自分や同レベルの人達の『憶測』だけで行動するよりはかなり可能性が高まる。

筆者は井口先生のブログを参考にさせて頂いております。

そもそもブログの読者対象が『プロ翻訳者』に限られてるため、
ピンポイントで役に立ちまくりw

てか、問題にぶち当たる度、
ここ読んだらたいてい対策が書かれてるw

山頂からの景色はどんなものだろうか。


ターゲットプロダクトプロファイル
“挑戦”案件は自分を成長させてくれる。
私にとって挑戦案件とは、アブストラクトや医学論文(全文)の英訳である。
難易度が高くてアカデミックなおもしろさがあるし、
今やってる英訳の勉強(DHC日英メディカルコース)を実践に活かせる場でもある。

ちなみに翻訳例のレベルが高過ぎて、
もうムカつくレベル(#^ω^)ピキピキ
(常に私の2歩先を行ってる感じ)
しかし、このレベルで訳出できるようになれば、
自分も一流になれる(ハズ)!


さて、アブストラクトや医学論文は単価自体は高いことが多いが、
知らない分野だと調べるのに め ち ゃ く ち ゃ 時間がかかるため、
時給換算だと結局スーパーのレジ打ち並になってしまったり。

やりがいはあるが、
そのような案件ばかりやっていると、
生活費が足りなくなってしまう。

生活の安定は、とても大切なこと。

「このままだと家賃払えんかも・・・」って焦ると、
正常な判断力を失って、
本来断るべき案件を請けてしまうからである。

定期案件・トラドス案件・あまり頭を使わなくてもよい案件を、ある程度の量をこなして最低限稼いでおく+高難易度案件に挑戦という感じである。

何事もバランスが大事。

最近「三浦由起子 翻訳」で多数検索されたり、
2chからのアクセスがあったり(注:筆者が書き込んだのではありません)と、
なんか徐々に有名になってきてる感じ。
そのうち「三浦由起子」で検索すると、
下の方の関連する検索キーワードに「三浦由起子 翻訳」って出るようになるんちゃうかな。
どうか炎上しませんようにwww

さて、世の中の仕事の多くは『人の役に立つ』対価としてお金を頂くのであるが、
翻訳という仕事は人の役に立ってるという実感が湧きにくい。

仕事自体も仕事上のやりとりもPC上で完結できるため、
半分翻訳マシンとして扱われてる感があるwww

ホムペの案件とかだと全世界に公開されるので少しは実感があるものの、
筆者の扱う案件は大部分が機密性の高い案件であるため、
翻訳したものが直接表に出ることは少ない。

翻訳会社から要望があればもちろんそれに添うようにするが、
説明なしで無言で渡される(=出来て当たり前と思われてる)ことが多い。

筆者は常に“読み手が誰か”を意識するようにしている。

読み手によって使用する用語を使い分けたり(例:同じ「眼科検診」でも、医学論文なら「Ophthalmic examination」を使い、一般向けの説明書なら「Eye check」を使う)、
文書の種類によって文調を変えたり(例:報告書なら簡潔な表現にする、プレゼン資料なら購入を促進するような語調にする)、
必要なら補足したり(英訳案件の場合、日本語では読み手の「常識」を前提として、カットされている部分があったりするので)とか。

読み手が読んだときに『違和感がないこと』(それが翻訳文ではなく、まるで原文であるかのように自然であること)が重要であると考えている。

しかし、翻訳が上手ければ上手いほど、
逆に自分の存在感がなくなっていくという矛盾www



HPを見て筆者のことを法人だと思ったのか、
翻訳者応募してくれた人が何人かいるのですが、
現在のところ、公募は行っておりません。
(必要な場合はリアルの知り合いから採用しております)

公募する場合は告知するので、よろしくお願いします。

筆者が人を雇う場合、採用時点ですでに「一人前」か、ある程度できる人達だからいいけど、
それ考えたら新卒を雇うってすごいリスクやな。
あと、知らない人を雇うリスクがデカすぎて、リアルの知り合いしか雇えないw
(100%大丈夫とは言えないものの、見ず知らずの人を雇うよりはかなりリスクが低い)

今回は、『Multipliers: How the Best Leaders Make Everyone Smarter』という本についてです。
翻訳版(翻訳者・関美和氏)は『メンバーの才能を開花させる技法』というタイトルになってる。
(英語・日本語共タイトルが秀逸!)

この本は、「自分が1番になりたい」ではなく、
「他の人の能力を最大限に引き出すにはどうすればよいか」
という視点で書かれている。

個々の能力が最大になれば、
全体の戦闘能力を最大にできる。
そして、全体の戦闘能力は単純に個々の能力の総和ではなく、
相乗効果でそれ以上になるのが組織の利点である。

そのためには、メンバーを『絶対服従』で押さえつけるのではなく、
ある程度自由かつ適度に緊張感のある環境を与え、
しっかりと観察しながら必要に応じてコーチングすることが重要なようである。


というか、これ『理論』じゃなく『実践』で勉強することだわ。
「自由と緊張感」がどの程度だとか、コーチングのアプローチも相手によって変えないといけないと思うので、
さっそく実践します。

評価:★★★★★(星5つ)

GWですね。よいお天気が続き、行楽日和ですね~。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

筆者はフツーに仕事してますよw
筆者は年中無休(GW・盆・正月も通常営業、しかも通常料金!ですので、お急ぎの案件はぜひ筆者にご依頼ください。
ご担当者様がお休みの間に仕上げておきますので!
その代わり、その時だけじゃなく、末永くお付き合い頂けると嬉しいです☆(ゝω・)vキャピ

リーマン時代はGWの開始前日は解放感にひたり、
最終日は「明日仕事行きたくねー!」ってになってたなw

しかし、「きちんと休みを取っても、休み明けに仕事がある」という状況は、
ある意味ありがたいと言える。

筆者が年中無休にしているのは、“顧客サービス”という面もあるが、
実際休みがない方が仕事がないよりかなりマシだからである。

もちろん、休むのは本人の自由である。
しかし、

「GW(盆・正月)は仕事やりたくねー。断ろっと。明けてから働けばいいし」
→「いざ明けると仕事が来ない(→家賃払えない)」

ということになるのがイヤ

その代わり休み明けに長期休暇取ったり(その方が料金安いし空いてる)。

フリーランスは自由なハズだが、
実質不自由な部分も多いのである。

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