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昨日は、I-siteなんばで、エクソソームについてのセミナーを聴講してきました。
講師は大阪府立大学の中瀬生彦氏。

前に行った千里ライフサイエンス振興財団セミナーよりは素人率が高かった(DNAとタンパク質を混同している人さえいました)せいか、
講義は素人向けな感じ。
(中にはバックグラウンドがある人もいらっしゃいましたが)

私はさすがにDNAとタンパク質を混同することはないものの、
独学であるため素人に近いので、
後半の難易度くらいがちょうどよかったかな。

ちなみに中瀬氏は農家の長男らしく、
「研究と農業は近い(=モノづくり)」とおっしゃっていました。

エクソソームとは、細胞膜で構成された小胞であり、
細胞内にあり、生理活性物質を内包しています。
そして細胞から放出されて、細胞間コミュニケーションで重要な働きをしているそうです。
しかし、その詳細についてはまだわかっていない部分が多いそうです。

エクソソームの内包分子を調べることで疾患診断したり(患者の血液や尿等からがん等を調べられる可能性があり、それが可能であれば患者の身体的・金銭的負担が少なくなる)、
また、エクソソームが細胞間のコミュニケーションに使われていることを利用して、
抗がん剤をエクソソームの中に入れることによって、
がん細胞とのコミュニケーション時にがん細胞のみ死滅させることなどが研究されているようです。

この方は薬学博士なので、考え方が薬学ベースです。
エクソソームにペプチド化学を融合する研究を進めておられるようです。

例えば、GALAペプチドは、pH5.0ではドリル状の形状になるため、エクソソームの外膜に刺さるようになるのでそれを応用したり、
膜透過性アルギニンパプチドはマクロピノサイトーシス(細胞膜が波状になって、細胞の外側の物質を取り込みやすくなる状態。がんが悪性の時の状態)を引き起こすので、それをわざと利用して物質を取り込みやすくしたりとか。

エクソソームの実用化については、
ワクチンは早い(すでに実用化されているものもある)が、
がんのDDS(ドラッグデリバリーシステム)についてはまだ基礎研究段階だそうです。

このセミナーでエクソソームについての基礎知識を得ることができたので、
9月のエクソソームについての千里ライフサイエンス振興財団セミナーの理解がかなり楽になりそうです。
※中瀬氏によりますと、落谷孝広氏はその分野の第一人者らしいですし。

あ、行くかどうかはまだ検討中です。
(1日がかりになるため)

片側(一方向)の/両側(双方向)の

自慢ではないですが、筆者は転職回数が多い(20代の時に7回)です。
(面接に行くと「なんでこんなに転職回数が多いのか」必ず聞かれました。)

確かに転職回数多いけど、
ただ闇雲に"逃げ"で職を転々としていたわけではないんです。

転職する度に、
「どうやらこっちの方が向いているんじゃないか」
とだんだん軌道修正して、
最終的に医療分野の翻訳に辿り着いたのである。

実際にやってみて、「〇〇は向いてなかったけど、逆に△△は向いているかも」
みたいな新たな気付きがあったり、
自分がしたいことよりも別の仕事で周りの評価が高かったりとか。

そもそもを翻訳をやり始めたのだって、
通訳のアルバイトの面接を受ける時に、
ついでに同じ会社の翻訳のトライアルを受けたら、
通訳のアルバイトの方は落ちてしまったけど、
逆に翻訳のトライアルは受かったので、

「ん? どうやら私には翻訳の方が向いてるんじゃないか?」

と気付いたからである。

その会社様にトライアルを受けさせてもらえたのは本当にラッキーでした。
(フツーは「〇〇分野で経験3年以上」とかじゃないと、
トライアルすら受けさせてもらえないので)

中にはいわゆる"天才型"(自分でも最初から向いているとわかっていて、周りからも絶賛される)の人もいるだろうが、
自分では気付かないいい部分周りの人が見出してくれることもある。

それが自分に出来て、かつ需要があることなんじゃないでしょうか?

結論:頭の中で考えてばかりいないで、実際に行動してみよう。

医療系大手企業様の翻訳者の方のトライアルはすでに受かったのですが
本日はチェッカーの方のトライアルをやりました。
本来、私はチェッカーはやらないのですが、
断り切れず。。

正直おもんねぇ。

チェッカーできる方(能力的にも、忍耐力の意味でも)は、本当に尊敬します。

チェッカーの方には、助けていただくことが多いので感謝しておりますが、
たまにヘンに直されて余計に仕事を増やされたことも。

そもそもチェッカーって、本来翻訳者よりレベルが高くないとできないはずなのに、
見習いレベルの人(翻訳者のトライアルは落ちてしまった人)がやったりとか。

しかし、中には異常にレベルが高い人がいて、
ほぼ全部直され、
それ以降その会社からは仕事来なくなりました。
(多分、会社に「こいつデキなさすぎて、チェックに時間かかり過ぎやねんけど!」的なクレームを入れられてしまったのではないかと・・・)

一応言い訳させてもらうと、
過去数回分のTMに倣ったんです(私には十分よい訳のように思えたし、あまり文言変えるとあかんかな、と思ったんで・・・)。
その会社の仕事は1年くらいはそれで特に文句は言われなかったんですが、
その人の方が、TMよりも数段レベルが高かった。

どうやら 神 チ ェ ッ カ ー に当たったようです。

もしこのブログをご覧になっていたら、
あの時は大変申し訳ございませんでしたm(__)m

もし懲りてなかったら、
そのうち、うちのチェッカーとして働いて欲しいです。

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、本日より、
新規のお客様は翻訳料金を原則前払いとさせていただきます。
(ご紹介のお客様を除く。)

何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

昨日はかなり久しぶり(8年ぶり?)に祇園祭に行ってきました。

筆者は祭り自体、あまり好きではないのですが、
「友人と行くのが楽しいから行く」みたいな。

それに、この業界は年上の方がほとんどなので、
勉強にはなりますが、
筆者はいまだに20代のノリが少し残ってるので、
たまにははっちゃけたい。

京都は、5年暮らした思い出深い街です。

山鉾。

アイスチョコバナナ~
アイスチョコバナナ~

イタリアンの屋台もありました。
イタリアンの屋台。

屋台と思えぬクオリティ!
隣に座った知らないおじさん(町内会のまとめ役?だそうです)が、
ビールと枝豆おごってくれました!ごちそうさまです♪

ちなみに浴衣は、友人から借り、
ついでに髪も結ってもらいました。

後ろ姿。
座り姿。

その日は京都にある友人宅に泊まり、夜遅くまで語り合い、飲み明かしました。


たまには外に出て気分転換もいいね♪

医療系大手企業様のトライアルに受かったので、
今最後の書類上の手続きをしているのですが、
海外の会社さんなので英語のBank Statement(銀行口座の取引証明書)の提出を求められました。

正直マンドクセ('A`)

発行に1~2週間かかるらしく、
(銀行にはそのまま「Bank Statement欲しい」と言ったら通じます)
しかも発行手数料2160円かかった!

大手の直クラじゃなかったら、絶対そこまでやらねぇ。

ま、今後他の取引先でも必要になるかもしれないので、一応取っといてもいいかなと思ったので。

その大手企業様から最初にお声をかけていただいてから、
価格交渉→トライアル→書類手続き(←今ココ!)
の流れで、
今の時点で1か月以上経過。

どんだけ時間かかんねん。

直クラも良し悪しだな。

ビジネスですので、
こういう時間とお金が割に合うかどうかを考えて、
取引先を選ぶことも大事かも。

高度医療施設

※refer toには「(患者を)紹介する」という意味もあり、
大学病院などの高度医療施設は、紹介状が必要となる場合もあることから

JTFジャーナル2016年5/6月号の感想です。
というか、アスカさんの連載(P14、15)についてのみ言及します。

投稿規定では、原稿を作成する
ための細かい決まり(使用する
フォントの種類や行間など)や論
文の各セクションで報告すべき情
報(組み入れ基準、脱落例数、評価
項目、統計解析など)などが定め
られています。最近の傾向として、
著者倫理・出版倫理に関連する情
報の記載は必須です。


うちでも医学論文は取り扱っておりますが、いわゆる「ベタ訳」(上記のようなことは考慮せず、そのまま訳す)のみ。
(「〇〇ワード以内で」という程度なら対応しております。)
しかし、上記のようなものも対応すべきか内心気になってました。

ていうか、正直CONSORT声明についてもこの記事で初めて知りました。
投稿規定についての知識不足も否めない。

まあ、アスカさんの場合、
医学論文の「翻訳」だけでなく、「投稿支援業務」もされているので、
こういうのは「翻訳」ではなく「投稿支援業務」の領域かと。

うちとしては、現時点では「ベタ訳」しかお請けできないですが、
今後は可能であれば翻訳+別料金で行っていくかもしれません。

筆者は見た目がポッチャリ体型でタヌキ顔のせいか、
第一印象ではおっとりしていて無害な印象を持たれることもあるのだが、
中身はキラキラ女子ならぬギラギラ女子
いや、むしろ
中小企業のオーナー社長のオッサン
に近い(笑)

一介の翻訳者であれば、自分の仕事だけきちんとしていればよいのだが、
今後の事業展開を考えた場合、
経営者としては他者に依存する要素も考慮に入れないといけなくなる。
(例:業界内のパワーバランス、相手がこういう手を使って来たら自分はこう対応するなど)

目下の課題は、競合他社と上手く付き合うことかなー。
情報交換が必要であるし、
今後お互い助け合うことになるかもしれないし。

ということで、若輩者ですがよろしくお願いいたします☆(ゝω・)

一塊切除

本日は千里ライフサイエンスセミナー『トランスポーターと創薬~構造と病態からのアプローチ~トランスポーターと創薬』に行って参りました。
トランスポーターを研究し、次世代の創薬を行う研究です。
知り合いの方が急に参加できなくなったため、代わりに参加しました。
ほぼ丸1日(10:00~16:40)で、久しぶりに外で1日働いたような心境になってますw
しかもタダw

市民講座ではあるものの、内容が非常に専門的なため、
参加者は業界関係者&大学関係者が大部分を占めていたと思われます。
(質疑応答時には大学教授・学部生、製薬会社、医師などが質問されてました)
全く関係ない冷やかしの一般人はあんまいなさそうw
ちなみに参加者の9割が男性。年配の方が多かったです。

ていうか、正直半分以上理解できませんでした;
難易度が高過ぎて脳が受け付けず、
脳内シャッターが降りること数回w

あまり理解できなかったものについては、感想が短くなっておりますが、
ご容赦ください。
また、筆者の理解不足による間違いがございましたら、ご指摘いただけると幸いです。

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①「多剤排出トランスポーターによる薬剤の認識および排出機構」 by 村上聡氏(東京工業大学大学院生命理工学研究科 教授)
近年、抗生物質が効かない多剤耐性菌が増加し、感染症が広まる恐れが強まっている。同氏は多剤耐性化の主因の1つである多剤排出トランスポーター、およびその基質複合体のX線結晶構造解析を行ってきている。
まずは「トランスポーターとは何か」についての簡単な説明。FDAに登録されている薬剤については、酵素をターゲットとするものが1位となっているが、2位はトランスポーターであり、2~4位を膜タンパク質が占めている。そのため、トランスポーターについての研究は非常に重要である。同氏は多剤排出トランスポーターであるAcrBの結晶構造解析に成功。その解析方法の説明など。

②「胃プロトンポンプの構造生理学」 by 阿部一啓氏(名古屋大学細胞生理学研究センター 准教授)
胃酸分泌を担う膜タンパク質であり、胃酸抑制剤の薬剤標的分子としても知られる胃プロトンポンプH+K+-ATPaseについての説明。メカニズムの説明については、ほとんど理解できず。

③「薬剤などの輸送に働くトランスポーターの分子機構」 by 濡木理氏(東京大学大学院理学系研究科 教授)
同氏は、特異的環状ペプチドが、薬剤ポケットを占拠することでMATEの輸送活性を阻害していることを発見し、阻害剤開発が不可能であったMATEに対するペプチド創薬の道を開いた(Nature, 2013)。ヘリックスの外向き開口状態、内向き開口状態をCGで360°回転させて見せてくれたので、視覚的に理解できてわかりやすかった。他にも色々おっしゃってましたが、理解できませんでした。

④「小胞型ヌクレオチドトランスポーターの同定から創薬展開へ」 by 宮地孝明氏(岡山大学自然生命科学研究支援センター 准教授)
唯一ほぼ理解できたセッション。同氏は小胞型ヌクレオチドトランスポーターVNUTを同定。VNUTノックアウトマウスでは、高血糖やインスリン感受性が改善した。高血糖やインスリン感受性は、生活習慣病の要因になっていることから、VNUTの特異的阻害剤は生活習慣の治療薬になることが示された。同氏は極めて低濃度でVNUTを特異的、かつ可逆的に阻害する薬剤を発見した(従来の1000倍以上の選択性)。その薬剤は既に異なる疾患で医薬品として承認されているため、治験の第Ⅰ相試験は免除となる(ドラッグリポジショニング)。

⑤「メタボロミクスからとらえるOCTN1/SLC22A4の機能と病態治療への応用」 by 加藤将夫氏(金沢大学医薬保健研究域(薬学系) 教授)
食物由来の抗酸性物質ERGOや、タモギタケ(ERGOを多く含む食物)エキス末をマウスに摂取させたところ、強制水泳試験で無動時間が対照群と比較し有意に短縮された(=溺れるまでに水の中でバタバタする時間が長かった)。後は理解できませんでした。

⑥「トランスポーター研究から分かってきた尿酸関連疾患の病態と新規病型分類」 by 松尾洋孝氏(防衛医科大学校 講師)
こちらのセッションも比較的理解できた。痛風の主要要因は肥満や多量飲酒だと思われがちだが、実は遺伝子的要因も大きい。同氏は高尿酸血症や痛風の主要病因遺伝子として、尿酸排泄トランスポーター遺伝子ABCG2を同定。約5000人の健診受験者を対象に解析したところ、高尿酸血症の人口寄与危険度割合は、肥満が18.7%、多量飲酒が15.4%であるのに対して、ABCG2の遺伝子多型(2か所のみ)は29.2%であることがわかった。

⑦「トランスポーターを標的とした創薬」 by 金井好克氏(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
腎尿細管の無機イオンや有機化合物の再吸収や分泌を担うトランスポーターに作用する薬物は、病態に伴って異常となった恒常性を正常に戻すために使用する治療薬となる得る。がん細胞のアミノ酸トランスポーターを標的としたがんPET診断と抗腫瘍治療の開発の説明。
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無料のセミナーにもかかわらず、立派な資料もいただきました。

千里ライフサイエンスセミナー:資料

しかも書き込みができるように、メモ欄までわざわざ作ってくれてます!
まさに至れり尽くせり♪

千里ライフサイエンス振興財団様、ありがとうございます!

医療翻訳について、
少なくとも医療的知識に関しては、
ヘタな翻訳講座よりもプロに教わった方が断然いいです。
(あとは大学の教科書読むとか)

こういう市民講座をどんどん活用しましょう。
(たいていタダもしくは少額ですしw)


昨日はJTF関西セミナーでした。

講師は沢井昭司氏。
同氏はアスカさんのMedi Patの講師でもあります。

(略歴)東京大学理学部・生物学科卒業後、京都大学大学院・理学研究科博士課程修了。その後ドイツ・ケルン大学、アメリカ・ニューヨーク大学に留学後、東京大学医科科学研究所・助手を経て、2001年5月より一色国際特許業務法人で特許実務・特許翻訳に携わる。・・・

やたら高学歴。

知財って、高学歴の人多いんよね。

その理由は、
知的水準が高くないと特許の内容自体が理解できないし、
法律的な頭の良さ(特許の範囲をなるべく広くし、かつ確実に守れるようにする)も必要となるからじゃないかな。

〇セミナー〇

今回のセミナーは、
医薬→特許よりも、
特許→医薬の人が多かったせいか、
いつもと違う顔ぶれ。

普段は女性の方が圧倒的に多い(セミナーによるが、8割くらい?)のに
今回はむしろ男性の方がやや多かった(6割くらい)。

一言で言うと、
技術者目線で見た医薬特許の翻訳に必要な要素
という感じ。
具体的な訳し方ではなく、『考え方』についてです。

特許翻訳に求められるのは、
弁理士が要望する特許の範囲を正確に把握し
それを別の言語に正確に反映させること

のようです。

というか、求められる難易度が高すぎて、
正直弁理士が英語覚えた方が早い感じですw

一番目からウロコだった情報は、
記載された事項の範囲さえ変わらなければ(『新規事項』がなければ)、
極論を言えば誤訳もOK

ということ。

他にも技術的違いによる訳語の違い(例:bind、conjugate)、
言葉の上位・下位概念によって特許の範囲が変わる(例:milk、cow's milk)
など。

特許の仕組みは、特許事務所の内部で働かないとなかなかわからないということですが、
同氏によりますと、フリーランスの翻訳者は中間処理の翻訳をすることによって、それを伺い知ることができるとのことです。
拒絶理由を知ることができるため、拒絶されないためにはどういうところに気を付けるべきかがわかる)

〇懇親会〇

料理@リナーシェ

おしゃんてぃ~~(゚∀゚)♪
お料理もお酒もおいしかったよ~ん。

私の周りの席の方々は、すでに別の分野の特許翻訳をバリバリされており、医薬分野にも入ろうとしている方が多かったです。
隣の席の方と、初対面にも関わらず異常に盛り上がってしまいましたw

その後の二次会では、最初は皆談笑していましたが、
途中でセミナー資料を開いてペンを持ちはじめ、
勉強会と化したw

お酒の後に勉強ってwww

あ、私はテキーラにやられていた(※コーラ割り)
ので、
傍で聞いているので精一杯でしたがwww

〇全体的な感想〇

特許翻訳自体というより、
特許のルールが言葉遊びみたいでおもしろいと感じました。

興味はあるものの、筆者にとっては、
英語の問題というより、
知的水準が医薬特許の翻訳に必要な基準に達していないために
かなり困難である可能性が高いですwww

WHAT'S NEW?