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10/2に上廣倫理財団のシンポジウムを聴きに京大の時計台まで行ってきました。

最初に文部科学省の方からご挨拶があり、「科学に倫理が追い付いていない」とおっしゃっていました。

●山中先生●
半分くらいは京都東山ロータリークラブ特別記念講演会「iPS細胞がひらく新しい医学」で聞いた内容でしたので割愛させていただきますが、
進展もありました。

FOP:9月に20名の被験者を対象に治験開始

また、iPS細胞を発見することで、ES細胞の倫理的問題が解決されたように当初は思われましたが、
新たな倫理的問題が出てきたそうです。

●藤田みさお氏(京都大学CiRA上廣倫理研究部門長 准教授)●
アンケート調査では、動物を「道具」として扱うことについて、一般人よりも研究者の方が懸念しているそうです。

これは意外でした(研究者は何とも思わないのかと思ってた)。
まあ、実際に動物を手にかけている当事者だからかもしれません。
(筆者もたまに動物実験とか翻訳することがありますが、文章上でも結構エグいので。)

また、研究者の懸念で多かったのが、想定外の組織へのヒト細胞の混入でした。
(例:豚にヒトの膵臓を作ろうとして、誤ってヒトの脳や精子・卵子ができてしまったら?

その発想はなかったわ。

では、どこまでがOKなのか?
現在、ヒト細胞を持つ豚の胚を作成するまではOKですが、ヒトの膵臓を持つ豚を作成するまではNGだそうです。
(しかし、8月に胚を子宮に戻すまではOKが出たそうです。)

●八代嘉美氏(京都大学CiRA上廣倫理研究部門 准教授)●
研究がマスメディアで正しく報道されていない。
その原因の1つが、研究者自身がプレスリリースで成果を誇張しているせいらしいです。
研究者も、研究が話題になる→政治家の目に留まる→研究費を獲得できるかもしれないので、
「俗に言う、フカシてしまう(八代氏談)」らしいです。
正しく報道されていない研究のプレスリリースを調べてみると、
論文よりも3~4割、場合によっては8割くらいの誇張も見られたそうです。

だいぶフカシてますやんwww

なので、研究者自身も正しく情報を伝えることが大事だとおっしゃっていました。

また、iPS細胞への懸念についてのアンケートで多かったのが、
一般人では危険性、治療費、事故発生時の対応で、
研究者では必要性、科学的妥当性だそうです。

●鈴木美香氏(京都大学CiRA上廣倫理研究部門 研究員)●
研究者は具体的な提案を行い、
市民は期待をせずに要望を出す

また、研究者は「宣言する方式」(例:私達は、〇〇を△△という方法で行います)で研究を行うこと。

同氏は「誰の、何のためのiPS細胞研究か」を明確にすることを説かれていました。

●パネルディスカッション●
人文科学生命科学には隔たりがあるが、
今はその接点を増やすことが重要であるということです。
(理系も政治に参加したり)

専門的な知識(科学・倫理共)を持たない一般人はどうやって判断するのか、という問題があり(=法律を作る時と同じ問題)、
そのためには教育が必要だということです。

iPS細胞の倫理問題は、
行政・研究者・市民が一緒に考える
ことが大切である、と結ばれました。

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自分は正直あまり倫理には興味がありませんでしたが(何でもOKとは言いませんが、かなりイケイケドンドン寄り)、
俄然興味が湧いてきました。

ちなみにこのシンポジウムは、同財団の「科学知と人文知の接点」の出版記念のシンポジウムでした。

この本、Amazonでは10/6から発売(現在は予約のみ受付)で定価3780円(税込) なのですが、
当日会場前で先行発売されており、
2割以上安い3000円ポッキリ(税込)でゲットしました!

科学知と人文知の接点

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