今週木曜日にJTFセミナーを受講しましたので、
そのまとめ・感想です。
今回のセミナーは「英文リライト」ということで、
日英翻訳者だけでなく、
会社員等で機械翻訳を使って自分で英語を書く方にも役に立つ内容だったと思います。
今回は、普通に英訳できるのが前提のレベル感でした。
(初心者向けではない)
===(セミナー前)==============================================
● 事前課題文の機械翻訳の英訳が普通に上手いと思ってしまった
● 事前課題文の「英英リライト」が難しかった。これは英語が母語レベルじゃないと難しいと思う。(同じ内容でも日本語だったらできると思う)
● 事前アウトラインの最後の「人」と「機械」の融合日英技術翻訳を探る部分で、中山先生視点の機械翻訳の考察が興味深かった。中山先生の場合、リライターの視点もあるからか?
===(セミナー本番)==============================================
リライト35例 + αで量が非常に多い。説明も速く、1回では聴き取れなかった部分があるので、後で録画を見直した。
チャットに訳例を提出するメンバーがほぼ固定で5~6人いたが、
日本人の名前の人達は何者なんだろう。。
(英語ネイティブならわかるが)
中山先生は挨拶代わりに最初にリライトのデモ(おおお~っと思った)。
セミナー中に受講者から提出された訳例も同じスピードで直していたので、
普通にこのスピードで英文リライトができるっぽい。これはよっぽど英語運用能力が高くないとできないこと。恐れ入った。
ちなみに中山先生は内容を読まないでリライトできるらしい。(私にはムリです……)
英語の特徴として、
・既出情報で結束
・接続語が少ない
・「数と冠詞」で名詞の姿を決定
(他にもあるが割愛)
・to increase efficiency
→ 訳例の文脈では不確実な未来だったので、for increased productivityに書き換え
・remain
remains lockedなどにすると文がスッキリ書ける
・require
テーマとなる主語 + require
・DeepLは和訳がgood
・農業の工業化
→ 訳例ではIndustrialized farmingとした
・自動詞・他動詞は、ネットで裏取りして、
どこかで絶対に使われていることを必ず確認する
・is regarded asは使わない
→ potentialなどを使ってボヤかす
・The size of 製品名 is ~
→ 製品名 measures~
・状態(have) vs 動作(store)
・構造には「有する」がよい
・SVO、SVCの両方で書けると便利
(後に続ける情報の融通が利くため)
・前文の内容を主語 This(このこと)で指す
・中山先生はACSスタイルガイドを訳したらしい
・短い文同士をまとめる、短い文に区切ってからまとめる
・機械翻訳は「つなぐ」ことが上手ではない
・前置詞句が文全体を修飾、強調して「条件」とする
・whenは理由を表すことができる。if、whenの使い分け
・メイン情報 → サブ情報
・generalは使わず、typical、common、frequentなど
(他にwidely、usuallyなど)
・機械と人の融合:機械翻訳を使ったリライト練習方法
===(セミナー後感想)==============================================
大変レベルの高い英文リライト。
非常に勉強になった。
機械翻訳の具体的な活用方法も知れてよかった。
とはいえ、自分のモノにするには、
訓練が必要だし、
時間がかかりそう。