2016年度JTF関西セミナー◆第1回◆『知財戦略を支える医薬特許翻訳実践』の感想

 01, 2016 08:32
昨日はJTF関西セミナーでした。

講師は沢井昭司氏。
同氏はアスカさんのMedi Patの講師でもあります。

(略歴)東京大学理学部・生物学科卒業後、京都大学大学院・理学研究科博士課程修了。その後ドイツ・ケルン大学、アメリカ・ニューヨーク大学に留学後、東京大学医科科学研究所・助手を経て、2001年5月より一色国際特許業務法人で特許実務・特許翻訳に携わる。・・・

やたら高学歴。

知財って、高学歴の人多いんよね。

その理由は、
知的水準が高くないと特許の内容自体が理解できないし、
法律的な頭の良さ(特許の範囲をなるべく広くし、かつ確実に守れるようにする)も必要となるからじゃないかな。

〇セミナー〇

今回のセミナーは、
医薬→特許よりも、
特許→医薬の人が多かったせいか、
いつもと違う顔ぶれ。

普段は女性の方が圧倒的に多い(セミナーによるが、8割くらい?)のに
今回はむしろ男性の方がやや多かった(6割くらい)。

一言で言うと、
技術者目線で見た医薬特許の翻訳に必要な要素
という感じ。
具体的な訳し方ではなく、『考え方』についてです。

特許翻訳に求められるのは、
弁理士が要望する特許の範囲を正確に把握し
それを別の言語に正確に反映させること

のようです。

というか、求められる難易度が高すぎて、
正直弁理士が英語覚えた方が早い感じですw

一番目からウロコだった情報は、
記載された事項の範囲さえ変わらなければ(『新規事項』がなければ)、
極論を言えば誤訳もOK

ということ。

他にも技術的違いによる訳語の違い(例:bind、conjugate)、
言葉の上位・下位概念によって特許の範囲が変わる(例:milk、cow's milk)
など。

特許の仕組みは、特許事務所の内部で働かないとなかなかわからないということですが、
同氏によりますと、フリーランスの翻訳者は中間処理の翻訳をすることによって、それを伺い知ることができるとのことです。
拒絶理由を知ることができるため、拒絶されないためにはどういうところに気を付けるべきかがわかる)

〇懇親会〇

料理@リナーシェ

おしゃんてぃ~~(゚∀゚)♪
お料理もお酒もおいしかったよ~ん。

私の周りの席の方々は、すでに別の分野の特許翻訳をバリバリされており、医薬分野にも入ろうとしている方が多かったです。
隣の席の方と、初対面にも関わらず異常に盛り上がってしまいましたw

その後の二次会では、最初は皆談笑していましたが、
途中でセミナー資料を開いてペンを持ちはじめ、
勉強会と化したw

お酒の後に勉強ってwww

あ、私はテキーラにやられていた(※コーラ割り)
ので、
傍で聞いているので精一杯でしたがwww

〇全体的な感想〇

特許翻訳自体というより、
特許のルールが言葉遊びみたいでおもしろいと感じました。

興味はあるものの、筆者にとっては、
英語の問題というより、
知的水準が医薬特許の翻訳に必要な基準に達していないために
かなり困難である可能性が高いですwww

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