ナレッジキャピタル超学校『iPS細胞が医療技術になるまでの道のり』の感想

 27, 2016 16:42
昨日はナレッジキャピタル超学校『iPS細胞が医療技術になるまでの道のり』を聴講しに行って来ました。

「超学校」はナレッジキャピタルのイベントで、
参加費500円(ワンドリンク付)で、その道の専門家の方から中身の濃い講義を聞けます。
セミナーは、カフェで飲み物を飲みながら、カジュアルな雰囲気で行われます。
いわゆる“サイエンスカフェ”というやつですね。
ちなみにアルコールもOKです(笑)(さすがに控えましたが・・・)
会場であるCAFE Lab.は知的な雰囲気で、オシャンティーな音楽が流れています。

講師は中川誠人氏。
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の主要研究員の方。

机の上に高校の生物の教科書が置かれており、
早くも山中伸弥教授が教科書に載ってます!(゜ Д゜ )

セミナーは、教科書に書かれてあるその概要に沿って行われました。

iPS細胞は「がん細胞」と言われることもありますが、
去年、人に移植してもいいレベルのものが作成され、
他の機関に分けたりして、
臨床に向けて進んでいるそうです。

「幹細胞にはどんな種類がある?」「どうやって培養するの?」「幹細胞はがん化するの?」など、
中学生でもわかるレベルの解説。

その他、『iPS細胞備蓄計画』があるそうです。
細胞移植には「自家移植(自分の細胞)」と「他家移植(他人の細胞)」がありますが、
「自家移植」は拒絶反応が起こらないという利点があるものの、
必要期間が1~2年で、費用が高いため、
まずは凍らせておいてすぐに使え、費用が安い「他家移植」から進めよう、ということらしいです。

キーとなるのはHLAホモドナー由来細胞
HLA型は、両親から片方ずつ座をもらってペアになるのですが、
その組み合わせがたまたま同じ座のペアである人がたまにいるそうです。

理論的には、他家移植であっても、
片方の座が合っていたら拒絶反応は起こらない?そうです。
ホモHLAが140種類あれば、理論上日本人の80~90%をカバーできるそうです。

また、iPS細胞技術の応用として、
細胞移植治療創薬・薬効試験など
オーダーメイド医療への応用が期待されるそうです。

セミナーは中学生にもわかるくらい非常にわかりやすかったのですが、
再生医療分野の翻訳も少しやったことがある自分としては、
もうちょっとレベル高くてもよかったかな。。
(後半は早口で、ちょっと難しくなっていましたが)

この前のアイエム翻訳セミナー第2回と難易度に差がありすぎてwww

その間くらい(高3~大学1・2年レベル)の難易度のセミナーやって欲しいw

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