通訳翻訳ジャーナル 2017年10月号『トライアル大解剖』の感想

 09, 2017 10:06
今回の号はかなり分厚いですねw
色々あるけど、今回は「トライアル」と「機械翻訳」についてのみ言及します。

☆トライアル大解剖☆
今回の号を買ったのは、
トライアルに自分が受かりたいからではなく、
雇用者側として『どのような人を採用すればいいか』の基準を知りたいからです。

ぶっちゃけ、雇用者側は自分が『いい』と言えばいいのですが(極端な話、全員受からせようと思えば受からせられる)、
ある程度の基準はいると思う。

内容はまあ、普通のことしか書いてなかったけど、
私の経験から言うとすれば、トライアルを重ねるうち、ヒッカケに気付くようになる。
何でもない、よく見る単語でも、
「これ、ヒッカケじゃないの?」
カンが働くようになるのである。
例えば、医療分野ではindicationは「適応」っていう意味もあるし、
ステントのplacementは「留置」っていう日本語訳になるので。
差が出るとしたら、多分そういうとこじゃないかな~?

ちなみに筆者自身は最近あまりトライアルを受けていません。
トライアルのお話自体は結構いただくのですが、
トライアルなしで前払いしてくれるお客様もいらっしゃるので、
トライアル受ける手間&受けた結果落ちる or 冷やかしの場合のロスを考えると、
あんまり意味がないかな、っていう感じです。

☆機械翻訳 最前線☆
かなり詳しい内容。素人にもわかりやすくまとめられてます(こんだけ専門的な内容を素人にもわかるように書ける編集の人すごいな!)。
量が多いので、ここでは割愛させていただきます。興味ある人は買って読んでくださいw

ヒューマンサイエンスさんの中山雄貴氏によると、
「NMTは質の良い対訳データが20万文あれば機能するとされています。」
えっ、専門家の方から最低でも50万件以上(普通は100万件程度)は必要って聞きましたけど?
(どっちが本当なの?)

機械翻訳については、他にもネット上で川村インターナショナルさんが「機械翻訳の現状と未来」というインタビュー記事を掲載されており、(川村インターナショナルさんは自社のNMTエンジンをお持ちとのこと)、
インタビューの相手であるAAMT会長の中岩宏巳氏は、

まさに今の段階でいかに最先端の技術を把握してそれをビジネスに取り込んでいくか。特にユーザーの方々にとっては重要な局面になると思います。

と述べられています。

何かとんでもないところに行こうとしてるんじゃないの?と思えてきて、
MT Summit行くの今から怖くなってきた。。
(ま、行くけどさw)

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