SDLジャパン 2017年度秋季ロードショーの感想。

 18, 2017 17:49
昨日はグランフロント大阪で、SDLジャパンの2017年度秋季ロードショーが行われました。

時代はNMTを活用する流れになってきているようです。

<各社のNMT開発状況>
Google社:汎用(一般向けで、産業翻訳には特化していない)
Microsoft社:50%汎用、50%は産業用(自社のIT製品の説明など)
SDL社、SYSTRAN社、みらい翻訳社:産業用(オンプレミス)

<Trados 2017版の新機能や改善点>
・UpLIFTテクノロジー(従来:文単位で解析→2017版:語句単位で解析)
・Adaptive MT(自主学習型MT)
・OCR機能
・Google NMTの翻訳結果の表示
・QAチェックの向上(あいまい一致で修正されてない分節のチェック、同じ原文で訳文が違う分節のチェック・・・)
など。

<佐藤氏からの提案>
翻訳発注者:翻訳内容によって、MTのみ、MT+ポストエディット、人間翻訳を使い分ける
翻訳会社:顧客の翻訳ニーズをコンサルティングする(これは〇〇な内容なので、MT+ポストエディットでも大丈夫、もしくは人間がやった方がいい、など)
翻訳者:ポストエディットを受け入れる。翻訳テクノロジーによって、コストを下げ、納期を短縮する。苦手な分野・ファイル形式をなくす。MTに備える。

<ヒューマンサイエンス・中山氏>
翻訳は、同じ内容であっても、文書の種類によってチェックする内容がかなり変わってくるそう。
例えば、
社内:誤訳か否か
サポートページ:①誤訳か否か+②参照先
取扱説明書:①、②+仕様+用語+表現統一など。

<質疑応答>
私はヒューマンサイエンスさんの中山氏に
通訳翻訳ジャーナルのインタビューで、『NMTは質の良い対訳データが20万文あれば機能するとされています。』とおっしゃっていますが、何人か専門家の方に聞いたところ、一般的には100万文が必要とおっしゃっていましたが、20万文でもいけるのでしょうか?
と質問しました。
同氏の回答はYES(質の高いものに限る)。ただし、具体的な数字は誰にもわからないそうです。
また、NMTの対訳データは目的に沿ったものである必要があり、それは医療分野のNMTに関しても同じだそうです。
私の後にも何人か質問してました。
佐藤氏:「これで質疑応答を終わりますが・・・こんなのでよかったですか?(笑)」
ごめんなさい、私のせいで論点ずれましたよねw


その後、別室で懇親会。

懇親会って、どの程度の食事と飲物が出るのがわかりませんでしたが、
豪華な料理!!( ゜Д゜)
懇親会。
飲み物はソフトドリンクだけでなく、アルコールもありました!(ビール、焼酎、ワイン・・・などなど)

さらに、クイズに正解して、景品の紅茶(ウェッジウッド!)もゲット!
紅茶。 

ノベルティもどっさりいただきました。
(ノート+四角いのはポストイット+ボールペン+棒みたいなやつは爪磨きらしいです)
ノベルティ。

筆者が所持しているのはTrados Studio 2014 SP2 Freelance版。
3年経つので、もうそろそろ更新しなきゃと思っていた&2017で追加された機能が魅力的であることが今回の説明でわかったので、
アップグレードすることに決定。
※ただし、現在割引中なのはあいにくProfessional版だけなので、
Freelance版が割引になり次第アップグレードします。

今回のセミナーに参加して、SDLさんに対するイメージがかなり向上しました(笑)←思うツボ!?(笑)


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