『通訳翻訳ジャーナル 2021年10月号』感想

 21, 2021 19:27
通訳翻訳ジャーナル 2021年10月号

昨日発売された『通訳翻訳ジャーナル 2021年10月号』の感想を述べます。

「翻訳者の求人の傾向と変化」について、
「翻訳者ディレクトリ」の管理人にインタビューされており、
お顔を初めて拝見しました(写真あり)。
(「翻訳者ディレクトリ」には私も登録しており、お世話になってます。)


管理人さん曰く、
「この10年くらいで、翻訳業界を取り巻く環境では、
三つのパラダイムシフトが起こっています。
①機械翻訳の実用化
②日本経済の相対的地位の低下
③コロナ禍
の三つです」
とのことです。

翻訳者ディレクトリに掲載される求人も、
「かつてはIT、医薬、特許といった硬派な産業翻訳が主流でしたが、
その分野でMTの導入が進んできたようで、該当分野では最近はPEの求人が大半となっています」
とのことですが、
ホンマか?
うちに来る仕事はそんなことはないのですが、時間の問題かもしれません。

「一方、相対的に目立って増えているのは、映像翻訳、放送翻訳・通訳、ゲーム、アニメなどのエンタメ系の翻訳案件です。」
とのこと。

うちはエンタメ系は専門外なのですが、
代わりにマーケティング翻訳が増えてる印象です。
(マーケティング分野は積極的には受けていませんが、既存のお客様から頼まれたら受ける程度)
その私の体感はP46の「2020年も翻訳需要」で「広告・マーケティング」が1位になっている(「映像」と同率一位)ことと一致していますね。

「仕事の始め方最新事情」では、
15名の通訳・翻訳デビュー体験談が掲載されています。
デビュー・初仕事のきっかけで目を引くのはSNSが仕事のきっかけになっている点。
今の若い人は、SNSにそんなに抵抗ないのかな?

15名のインタビュー中、
中には1996年や1997年生まれの方もおり、
ひと回り下!?
と愕然としました。

自分がフリーランス翻訳者としてデビューした当時は、
自分はかなり若い方でしたが
いつの間にか10年位経過したようです( ゚д゚)……


今翻訳業界に参入してくる人達って、
「ポスト」機械翻訳の人達だから
機械翻訳があるの「前提」で入ってくるので、強敵。


これは余裕ぶっこいてると自分が抜かれる可能性ある
危機感を覚えました。


他にも通訳・翻訳コミュニティについて特集されており、
ここに記載されているコミュニティは無料のものが多いので(※一部有料)、
30万・50万出して変なコミュニティに入るよりも断然いいと思います。

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